飲食店

もはや飲む勉強!富山の角打ち「桝田酒造店沙石」

プロローグ

富山駅から路面電車に乗り、ずんどこと競輪場前へ。
そこから海へ向かい、ちょいと奥まったところにあるお店。
ここではずらりと並べられた多様な満寿泉を試飲することができる。
角打ちと表現したけど、気に入ったお酒があれば少し離れた酒屋「田尻本店」で購入を。

お店の情報
所在地富山県富山市岩瀬大町93
営業時間10:00~17:00
定休日火曜日
電話番号080-2962-6683
ネット予約・サイトインスタグラム
テイクアウト、デリバリーテイクアウト不可
備考

さて、この店のシステムだが3つある。
(1)試飲用の枡を買い、都度支払い
(2)15分1000円飲み放題
(3)30分2000円飲み放題

今回は15分一本勝負!
ん?おつまみ3種300円?そんな悠長なモン食ってられるか!!

実食


純米大吟醸 寿
純米大吟醸の上位版といったところか。
すっきりとした米の旨味と甘味。
透き通った麹の苦味があり、きれいなキレ。


大吟醸 寿
アル添版。
米の旨味と甘味はあるが、純米大吟醸に比べてシャープな印象。
麹の苦味が控えめになった反面、アルコール感が少し前に出てきている。


貴醸酒生酒
水の代わりに日本酒で仕込んだ日本酒。
とろりとした米の濃い甘味は蜜っぽい印象を受ける。
アルコールのキレを少々感じる。


貴醸酒✕貴醸酒
水の代わりの日本酒の代わりに貴醸酒で仕込んだ日本酒。
もうわけわからん。
甘味を通り越してもはや紹興酒。
カラメルの香ばしさが豊かに広がる。
先程と同様アルコール感はあるが、カラメルの印象の方がより強い。


純米大吟醸2010年
いわゆる古酒。
米の旨味とアルコール感。
そこに軽い埃っぽさ、古酒の熟成感というか、ヒネた感じが少し。
麹の軽い苦味からのキレは健在。


純米大吟醸1994年
30年モノの古酒。
薄い琥珀に色づいている。
だいぶ埃っぽさが増しており、放置された物置小屋に入ったみたいなあの感じ。
カラメルの風味が出てきた代わりに、甘味がなくなっている。
アルコール感も落ち着いて穏やかに。


アンリ・ジロー✕満寿泉2019
ラストは一番高いやつをチョイス。
ワインのオーク樽で純米大吟醸を六ヶ月熟成したものだそうで。
フルーティな酸味、ベリー系の甘味、樽の香ばしさ。
ちょっとした白ワインを思わせる、華やかな風味が広がる。
それが落ち着いた頃、後味に日本酒の甘味がぐぐっと伸びてくる。
最後には樽の余韻。
いやはや流石に最高級。ダントツで味わいが複雑だしうまい。

まとめ

いやァ勉強になった。
特にアル添、非アル添の差と、長期熟成による風味の変化は酒造直営のお店ならではの体験。
日本酒の違いがよう分からん、という初心者にこそ行ってもらいたい。

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