プロローグ
東京都と神奈川県のちょうど境目。
駅でいうと、南武線の矢野口駅と稲田堤駅のちょうど中間。
そんなところに、余った区画を無理矢理切り出したように佇む建物。
カウンター6にテーブル2。
ソロなら飛び込みでもチャンスはあるが、2人以上なら予約が無難。
日本酒が13、焼酎が芋と麦で5ずつ。
ビールはサッポロ赤星。シブいね!
お店の情報 |
所在地 | 神奈川県川崎市多摩区菅6-5-10 |
営業時間 | 17:00~22:00 |
定休日 | 水曜日 |
電話番号 | 044-944-3904 |
ネット予約・サイト | 公式サイト |
テイクアウト、デリバリー | 不明 |
備考 | – |
実食
まずは一杯。
志太泉(しだいずみ)純米原酒。
原酒だけあり、米の甘い香り。
キュッと引き締まった、やや強めの酸。
目が覚めるような、非常にシャープな米の風味。
そんな中で甘みは控えめ。
酸味を中心に力強い味わいがあるものの、キレのある苦みですっきりとした余韻。
お通しのマグロ中落ち、里芋唐揚げ、はまち唐揚げ、ししとう唐揚げ。
ししとうはとってもジューシー(´∀`*)
衣はほんの僅かで素材を引き立てる。
けっこう強めの塩味はまあ、酒には合う。
里芋はふっくらしつつパリッと揚がっている。んー塩強いなぁ。
マグロ中落ちはもっちりとした旨味。
軽く酢がきいてる?
悪くないけど、旨味がしっかりしてるので味付けはもちょい薄めでもいいかも。
はまちはふっくら。こちらはちょうどいい塩梅の味付け。
火入れはもうちょっと抑えてもいいかもだけど、お通しだからあえてかな?
鼻から抜けるハーブぽさがあってすっきりするんだけど、なんだろ?
自家製胡麻豆腐。
ふわっと香る程度だけど、はっきりと感じられる胡麻の風味。
ぷるんと優しい口当たり。
上に乗ってるわさびを溶かしちゃったのは失敗だった・・・豆腐の出来が良いのでわさびはちょっとで十分。
出汁ももっと少なめにして、豆腐の風味を前面に出したほうがよさげ。
だし巻き卵。
ふっくらしつつ歯ごたえも少々、だしの風味もちょうどいい感じ。
これ単体で完成された素晴らしい出来!
めちゃウマ!
大根おろし付いてるけど、完成されすぎてるので何もつけないのが正解。
ヒレカツ、芽キャベツのカツ。
ちょうどいい火入れで、旨味がぎゅっと詰まってる。
噛むとその旨味がじゅわあっと広がる。
衣は軽やかで、サクッとした食感がありつつ口に負担を感じさせない。
芽キャベツはふっくら。
食べたときぶわりと広がる野菜の風味が、食材の新鮮さを物語っている。
ソースを付けちゃうと、このバランスが味わえないので塩を推奨。
辛子も付けないほうがいい。
カマス焼霜造り。
軽く炙った香ばしさ、軽い熟成を思わせるもちゃっとした食感。
炙りの風味が鼻からスーッと抜ける。
ツマがかなり細切りで食べやすいのも地味に良いポイント。
まとめ
どの品も、調理技術はかなり高いと感じた。
食材もコストを見据えたバランス感覚のある品質。
味付けがな・・・全体的に強めなんだよな。
せっかく食材の質も調理の完成度も高いのに、味の濃さで霞んでしまってる。
まあ立地的にグルメな富裕層が多い場所じゃないから、濃い目のがウケいいのかもだけど。
ただ店主は若そうなので、これから洗練されていくんじゃないかなと期待。