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ハイスタンダードなさっぱり系!稲田堤のラーメン「京都ラーメン森井」

プロローグ

南武線稲田堤駅を降り、踏切を渡って右の路地へ。
少し歩くと、一見ちょっとした小料理屋かと思うような洒落た外観の店が見えてくる。

食券制で、選べるラーメンは塩、醤油、それと今回は準備中ということだったが、味噌の3種類。
カウンター10席と、4人がけのテーブルが1つ。

お店の情報
所在地神奈川県川崎市多摩区菅2-1-3 AYビル1-A
営業時間11:00~翌1:00
定休日無休
電話番号044-299-8339
ネット予約・サイトfacebook
備考

実食


表の看板に「京都の熟成醤油が云々」と書かれていたので、素直に醤油を選択。
麺の固さ、ネギと背脂の量を選べるようだ。
今回はネギ多め、それ以外は普通でお店の標準的な味を確認する。

まずはスープ。
鶏のコクがしっかり伝わってくるもののベタついてはおらずさっぱり。
それに熟成醤油の華やかな風味が鼻から抜けていくのが分かる。
背脂が浮いてるけどそこまで脂っこい印象はなく、さっぱりしたスープのベースに上品さを損なわないよう奥行きを持たせている。

麺はストレート細麺。
標準で僅かに芯を残した、やや固めの茹で具合。
博多とんこつでよく使われる麺に似た印象。

次に具。
多めに入れてもらった青ネギは水にさらさず、辛さを残した状態。
これは人の好みによるかね。
メンマは麺と同じくらい細切りにしてあり、コリコリとした食感が麺のそれと混じり合う。
この細さは正解だね!
味玉はしっかりと味がしみた半熟。黄身が濃ゆい!品質のこだわりが見える。
チャーシューは殺菌温度ギリギリを攻めたと思われる低温調理。
生ハムのようなもにゅっとした食感がありつつも、火入れによるメラノイジンの香ばしさも感じられる。

さりげなく置かれている調味料の柚子胡椒。
どうやらこれも特製らしい。
冒頭にキリッとしたゆずの風味が強く香り、柔らかな辛味がふわりと広がっていく。


ラーメンの出来が思っていたより良かったので、半チャーハンを追加注文。
色が濃いめなのは、例の熟成醤油を使っているからか。
香りも醤油のそれっぽい。
ややパラパラ系でしっかりと米が立っており、ほどよい味の濃さ。
ラーメンのスープを少しかけると、相乗効果により醤油の風味がぐんと増す。

まとめ

いやーハイスタハイスタ。
食材ひとつひとつがこだわりを感じられる高品質で、かつそれを調理技術で十分に引き出している。
麺はもうちょい柔らかめ、背脂少なめにしたらバランス的に完璧になりそうだなーと思ったら、それを実現できるシステムもある。
ただハイスタゆえに、いまひとつインパクトに欠ける。
なんだろう、ちはやふるで言ったら真島太一、ヒロアカで言ったら蛙吹梅雨。
ガツンと価値観を揺さぶられるような攻め手がない。まあそれが良さでもあるんだけど。
でもそこまで遠くなければ、わざわざ電車乗って食べに来るだけのポテンシャルは持ってる。


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