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府中のスペイン料理「ホリデー」

府中駅を出て北へ。
駅付近の喧騒を離れ、住宅街へてくてくと。
ぽっかりと見えてくる温かみのある明かり、そこがホリデー。


スペイン料理ということで、お好み焼き(ぇ
ブラックベリーのフルーツ感に、それこそお好み焼きソースのような甘くてコクのある香り。
飲んでみるとコクの中にほのかな塩味、舌へ馴染むようにじわりと湧く酸味。
うーむますますお好み焼きソース。
フルーティな甘味や渋みは控えめで、独特なコクがやや伸びる。


少し遅れてお通しのバゲット。
しっとり歯ごたえある生地は表面がカリッと焼かれており、これだけでも十分にイケる。
でも我慢。


アンチョビポテト。
一回煮てから揚げてるんだろうか?表面カリカリなのに中はしっとり。
やや焦がし気味のガーリックとアンチョビの風味が、このテの料理にしては随分おしとやかに香る。


キャベツのアンチョビ炒め。
アンチョビの適度な塩気とコク。
ちょっと胡椒が強いな?
とはいえ全体的に味付けは丁寧で、上品なレバニラ炒めというフレーズが頭に浮かぶ。
甘いキャベツにガーリックのしみたオイルがたっぷりかかる。
このオイルをバゲットにつけてな、食うんや。


金沢猪肉のステーキ。
ジューシーな内部の柔らかさを保ちつつ、カリッとした表面に仕上げる。
絶妙な火入れに、下処理もしっかりしてるのか全く臭みを感じない肉の旨味。
胡椒とガーリックを適度に効かせたソースは塩味を控え、肉の旨味をブースト。


チーズのパタタス。
パタタスってジャーマンポテトみたいな料理なのか?
塩味薄めなチーズがたっぷり。ホワイトソースもかかってる?
表面をカリッと焼かれた皮付きじゃがいも。
ジャンクな見た目によらずこちらも上品。


ペペロンチーノ。スペイン・・・?
胡椒を効かせた辛味。ここのシェフ胡椒好きだな!
タコやピーマンはモフッと柔らかい茹で加減。
ベーコンの旨味に、煮干し出汁でも使ってるのか?なんだか和風のコク。


カニ味噌揚げパン。
今回食べた中でトップクラスのパフォーマンス!
たっぷりとかかったカニ味噌のクセを、クリームチーズがうまくまとめ上げる。
バルサミコ酢のほのかな酸味で味の彩りを持たせたこの具を、カリッと揚げたパンでがつり!
必食。


ブラバスパタタス。
ホワイトソースと、玉ねぎの甘味を効かせたトマトソースの融合。
そこにタバスコやハラペーニョを思わせる直情的な辛さが舌に突き刺さる!


濃厚海老アヒージョ。
個人的にはこれが今回一番好き。
海老のアクもあえて残したような、濃厚かつちょっとクセのある風味。
オイルにも(`・д・´)コレデモカ!!ってくらい海老感。
思わずバゲット追加発注ですわ。

まとめ

胡椒かけすぎ問題は気になるものの、全体的にスペイン料理としてはかなーり上品なオトナの味付け。
人によっては味が薄いと物足りなさを感じるかも。
そこそこ良い食材に丁寧な調理技術と工夫。
この味この手間でこの値段ならかなりのハイパフォーマンス。
やはり府中は隠れ名店多い。

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