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パブ飯を吹き抜ける沖縄の風!那覇のビアバー「麦(BAKU)」

プロローグ

沖縄には線路を走る電車が無い。
那覇市に一本、ゆいレールというモノレールが通っているだけだ。
沖縄県民は基本、タクシーや運転代行を使って夜の街を渡り歩くのである。
なので恐ろしいことに「終電」といった概念が存在しないのだが、それはまた別の話。

そのゆいレール「県庁前」駅を出て、沖縄銀行の脇を通り路地へ。
飲み屋が集まるエリアにあるビルの二階。
以前は開店時間がクッソ適当な沖縄クオリティだったが、それが正常化したとの話を聞いて来訪。

カウンター8にテーブル4。
TAPは16、もちろん沖縄のブルワリーもあり、中にはお店とコラボしたビールも。
フードは自家製スモークをメインに、沖縄の食材を使ったパブ飯が脇を固める。
お通し代は300円のプレッツェル。
さくっと一杯飲んで帰るにはちょっと考えてしまうところだが、どっしり腰を据えて飲むと存外リーズナブル。
沖縄のラム酒もあったんだけど、今回は断念。

お店の情報
所在地沖縄県那覇市久茂地3-9-21 UD久茂地ビル 2F
営業時間火~金:17:30~24:00
土:16:00~24:00
日:16:00~22:00
定休日月曜日
電話番号098-861-8915
ネット予約・サイト食べログ
テイクアウト、デリバリー不明
備考

実食


まずは一発目、サンゴビールと店がコラボしたダブルアップIPA。
とろりとコクのある柑橘系ホップの香りだが、すっきりとしたシトラスの爽やかさも。
ボディのあるクリーミーな口当たりで、グレープフルーツのような甘み。
そこからすぐに薄皮のような苦味が入り、キリッとキレる。
飲みごたえあるのにさっぱりとした後味で飲みやすい。
8%あるのでなかなか危険だ。


タコとドライトマトのマリネ。
島ダコを使用しており旨味ぎっしり。
噛むほどにオリーブオイルとともに旨味がじんわぁ・・・!
ドライトマトも甘味がじゅわっと染み出し、こちらもベーコンのようなコクのある旨味が広がる。


鶏のレバーパテ。
下地のバゲットはしっとり系。
パテは丁寧に濾されており、レバー特有のクセをあまり感じさせずスムース。
僅かに効かせたスパイスが上品さを際立てており、レバー苦手な人でもいけちゃいそう。


クリームチーズ味噌漬け。
とろけるチーズの口当たり。
チーズと味噌のコクがバチコーンとハマり、口の中で溶け合う。
味噌のやや強めな塩気が酒を呼ぶ。
( ゚д゚)ハッ!もしかしてこれラム酒に合うのでは!飲まないけど!(飲まないのか


島らっきょう。
ポリポリ食感ならっきょうの酸味。
それにかつおぶしの旨味がいい感じで乗っかる。
後味のピリッとした辛さが風味を引き締めるアクセントに。


ソーセージ盛り合わせ。
確かプレーン、島とうがらし、あおさ、らっきょうだったかな。
プレーンはほどよく粗挽き、肉の歯ごたえあり。
島とうがらしはほんのりピリッとした辛さ・・・かと思ったら後半ムワッとくる。
あおさはほんのり海苔の風味がある程度。ほんとにほんのり。
らっきょうはどうだったかな・・・ポリっとした面白い食感の違いがあった気がする。


豚タンスモーク。
コリコリとした食感の中に、時折ざりっとした感覚。
もぐもぐしてると、豚肉の風味を優しいスモークのクセがムッワァと包み込んでくる。


焼きチラガー。
豚の顔でやんすね。
コラーゲンたっぷりぷりっぷり。
うっすらカリッとした部分もあり、なかなか良い火の入れ具合。
ちょろっとしたスパイシーさで助けられてるけど、これ一人で食べるにはけっこう脂っこい(^ω^;)


濃ゆい黒を飲みたくなったので、湘南ビールのインペリアルスタウト2022。
8.5%。
ローストモルト、カカオの香り豊かだがドライ。
ざらっとした口当たりに、ローストモルトやビターチョコの風味。
淡いローストモルトの甘味と軽いアルコール感から、ビターチョコの苦味が舌をじわり侵食する。
ザラつきを少し残しながらカカオやビターチョコの抜け。
けっこう伸びる苦い後味にはコーヒーのような香ばしさも。
まぁーやっぱり完成度高いですわ。


自家製ベーコン。
しゃくしゃくと小気味よい歯ごたえ。
脂身にもしっかりと含まれた旨味。
シャープなスモークの風味に、焦げ感が少し
このちょっとした焦げがまたインペリアルスタウトに合うんっすわ!


ラムティーヤ。
トルティーヤに粗挽きのラム肉を塗ったシロモノ。
コリコリとしたラム肉からはがっつりとクセが押し寄せてくる!
しっとりしたトルティーヤはラム肉のクセと食感を邪魔せず引き立ててくれる。
そこにシャキシャキのキャベツが入ってさっぱり!
スパイシーな辛味が肉の余韻をついと引く。

まとめ

沖縄の要素もきちんと絡めたバランス感覚の高いビールラインナップ。
ただ沖縄の食材を使うだけでなく、オリジナリティと調理技術も併せ持った高品質なフード。
優しい風味付けの自家製スモークからは調和を重視したお店のスタンスを感じられる。
「沖縄の」ビアバーを味わいたいならベストマッチな店。
なんでこの店がるるぶに載ってなかったんや(´・ω・`)?
先代の適当営業が尾を引いてるんか(´・ω・`)?

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